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紫式部の血脈と源氏物語

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先日、石山寺を訪れた。石山寺は琵琶湖南端のそば比叡山を仰ぎ見る位置にあり、紫式部が源氏物語の構想を得た寺である。
源氏物語、それは日本が誇る王朝文学の最高傑作であり日本人なら誰でも知っている。しかし、読んだことはあっても理解している人はそれほど多くないと思われる。
それはなぜか。最大の要因は千年前と現代とでは社会や制度、文化、風習があまりにも違いすぎる事だが、それに加え、登場人物が多すぎてその系図が複雑に絡みあっているからではないだろうか。光源氏の背景には連綿と藤原氏の系図が張り巡らされている。
紫式部は藤原氏の血を引いている。そこで紫式部の系図と光源氏の系図を重ね合わせ、源氏物語を読み解いていく手法で理解を深めようと試みたのが本書である。本書は伊東在住、白石幸代さんの著作である。

ここ伊東に源氏物語に造詣が深く、研究を続けてこられた方がいらっしゃるとは思ってもみなかった。本書によって源氏物語への理解がさらに深まることと思う。

さあ何度目かの挑戦となるが、雅な世界へ足を踏み入れてみよう。

紹介文  山下

著者:白石幸代 (伊東市在住)
出版社:羽衣出版

在庫状態 : 在庫有り

販売価格  ¥1,000(税込)

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